新卒のためのネットワーク応用-2

この講義もあくまで基礎であり、興味がある人は
自分自身で書籍やネットそのものから自学自習することを
推奨するものとします。

方式についての補足

方式の中でも、集合住宅や雑居ビルといった建物に対し、
各戸に届くまでの配線に種類があります。というのも、
集合住宅等にはMDFと呼ばれる集線装置があり、そこから
分配がなされるためです。
VDSL方式
MDFから各戸までが電話線で構成される方式。
物理的な制約のために、100Mbpsまでしか発揮できない。
築年数の古い物件などで見受けられる方式であるが、
近年、物件のリフォームに合わせて撤廃されるケースも
多く、遠くないうちに見かけなくなるかもしれない。
LAN方式
MDFから各戸までがLANケーブルで構成される方式。
※ LANケーブル≒RJ-45ケーブル
通信速度も100Mbps~とハイスペックであり、近年の
ギガの光と言われる契約のパフォーマンスの前提条件にも
なっている。

終端装置の直下の接続について

近年のインターネット接続に際し、ONUと呼ばれる
終端装置の直下で、グローバルIPを取得する方式として
2つ紹介する。
PPPoE方式
Point-to-Point Protocol over Ethernetの略称。
Power over Ethernetとは全く関係ない。この方式の中で、
端末型払い出しとLAN型払い出しがあり、前者は家庭向け、
後者はビジネス向けでというイメージで良い。
IPoE方式
PPPoEと異なり、レガシーな電話回線等を考慮せず、
イーサネットでの接続を前提とした方式で、
正式名称をIP over Ethernetと言う。また、IPv6での
接続を想定しているため、単体ではIPv4で構成された
接続先にはアクセスできない。
このため、デュアルスタックと呼ばれるIPv4との共存や
IPv4 over IPv6といった対応策がなされる。