新卒のためのネットワーク応用-5

この講義もあくまで基礎であり、興味がある人は
自分自身で書籍やネットそのものから自学自習することを
推奨するものとします。

無線LANの接続時の暗号化の種類

無線LANの接続に際し、その通信内容の傍受に備えて、
暗号化がなされる。その系譜に触れる。
Open
暗号化しないもの。今となっては公衆Wi-Fiですら
用いられることの少ないものとなっている。
WEP
Wired Equivalent Privacyの略称。
同じパスワードを用い続ける他、鍵の生成が容易であり、
データが改ざんされても検知出来ないため、今では
めっきり見かけなくなっている。
WPA
Wi-Fi Protected Accessの略称。
前述のWEPの脆弱性を補うべくして策定されている。
一定時間おきにパスワードを生成しなおすことで、
傍受された上でパスワードの特定をされたとしても、
Wi-Fiの盗聴を防げる可能性を向上している。
なお、このパスワードの更新を伴う方式をTKIP
(Temporal Key Integrity Protocol)という。
WPA2
前述のWPAをさらに強化したもの。
AES(Advanced Encryption Standard)という方式を
採用しており、解読は限りなく不可能に近いとされる。
だが、脆弱性の指摘もあり、機器のライフサイクル
という観点からも更改が望ましい。
WPA3
WPA2の脆弱性を補うべくして開発された最新版である。
公衆Wi-Fiでも使えるよう、QRコードへの埋め込みにも
対応した。