5. 新卒のためのネットワーク入門-5¶
この講義はあくまで基本であり、興味がある人は
自分自身で書籍やネットそのものから自学自習することを
推奨するものとします。
特定のサイトにアクセスするための仕組み
2進数で処理するために
先にも述べましたが、ネットワークのアドレスは2進数でしか
処理が出来ません。しかしながら、人間からすれば2進数は
厄介です。
そこで登場するのが"DNS(Domain Name System)"です。
「~.com」といったドメインと、IPアドレスを紐づける役割を
担ってくれています。このドメイン(ホスト名)から、
IPアドレスを解決する流れを"正引き"と呼びます。反対に、
IPアドレスからドメイン(ホスト名)を解決するのを"逆引き"
と呼びます。
このはたらきによって、2進数を解きほぐすのが難しい人間にも
ネットワークの処理に文字列が使えるようになり、正確性を
担保することができます。
DNSあるある
業務用でなければ、「8.8.8.8」「8.8.4.4」をGoogle社が無償で
提供している。ただし、DNSへの問い合わせが殺到すると、サービスの
ホストがダウンすることは事前知識として知っておきたい。
かつて、日本国内の公立大学などが同じように提供していたが、
TP-Link社を始めとした"悪意のある"設定を施された機器の影響で
その提供をやめてしまった経歴がある。
また、DDNSと云って、特定のネットワーク機器を介在させる等の
条件を伴って、名前解決に近い実装を実現しているものもある。
あくまで疑似的かつ限定的な仕組みなので、本格的に検証・実装を
したければ、自分でレジストラ(ドメインの地域ごとの管理組織)と
契約をして、ドメインを取得することが望ましい。