4. 新卒のためのネットワーク入門-4

この講義はあくまで基本であり、興味がある人は
自分自身で書籍やネットそのものから自学自習することを
推奨するものとします。
ネットワークに繋がった機器はどうやって組み込まれるか

まずは物理的なアドレスから

ネットワークに加わった機器は、まずarpコマンドという
動作によって、自分のMACアドレスをブロードキャスト
(全方位に発信)します。
こうすることで、デフォルトゲートウェイや同一LANの
ホストの情報を集めることができます。
※ LAN = Local Area Network

続いてIPアドレスはどうやって?

IPアドレスを取得するには、先ほどのarp同様、
ブロードキャストでDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
サーバを探すところから始めます。
DHCPサーバが見つかれば、規定に従ってやり取りを実施し、
サーバ側で用意していた中から、一定期間の間などの
条件のもとで、IPアドレスを獲得します。
※ 検証環境を作る際、このDHCPサーバが複数にならないよう
  注意しないと、大変なことになります。気を付けましょう。

そしてインターネットに出るには

上記の段階を踏むことで、機器はLANの中に組み込まれました。
ここから先に行くには、デフォルトゲートウェイに
情報を託し、外部のネットワークに出ていきます。
ただし、LAN内で使用していたIPアドレスでは、外部では
通用出来ません。ここで、デフォルトゲートウェイが
ネットワークの外側に設定されるIPアドレスに変換して
情報を送り出してくれます。これをNAT(Network Address
Translation)と言います。
このNATを繰り返しながら、WAN(Wide Area Network)に
繋がっていきます。また、元居たLANにもあった
デフォルトゲートウェイはルーターという機能を有していることも
多くあり、行き先のIPアドレスに行くための情報を有しています。